あらすじ

境北口駅。
そこは東西南北に線路が交差する『ダイヤモンドクロッシング』を持つ、「人生の分岐点」と呼ばれる小さな駅。
山から海。田舎から都会。
多くの人がその駅を訪れ、そして去っていく。

そこに併設された郷土資料館で働く保坂優輔は、生まれてから一度も地元を離れた事が無い。
夢を追う者も。諦め、帰っていく者も。ずっと彼らを見守り続けてきた。

そんな保坂の息子が東京へ向かうという。
「一つの場所に縛られた父さんの人生はつまらない」と。
保坂は、思い出す。
かつて仲間と懸命に走った日々。
そして走れなくなった日々。
自分がここに留まり続けた意味を。

人生と、時代と、風景が走りながら交差する、ランニングクロス演劇が誕生!
ステージタイガーは走る! 電車よりも速く! 誰よりも優しく!